数多くのアプリやウェブサイトが無料で利用できるのは、オンライン広告の収益に支えられているからです。自社商品に関心がありそうな人にリーチするため、ビジネスは広告プラットフォームなどのサービスとデータを共有しています。これは、インターネットが機能するためのごく一般的な仕組みではあるのですが、スマートフォンの利用者が平均80個を超えるアプリを所有しており、そのうち約40個を毎月使っていることを考えると、自分についての情報が誰にアクセスされ、何に使われているのかを把握することが非常に難しくなっていると言えるでしょう。

このような、一般的でありつつも理解されにくい仕組みに関してさらなる情報を提供すべく、このたび新機能「Facebook外のアクティビティ」を紹介します。この機能では、自分のアクティビティに関する情報をFacebookに送信したアプリやウェブサイトの概要を利用者が確認でき、必要に応じて自分のアカウントとこれらの情報の関連付けを解除できます。この機能は、広告ライブラリの更新、「この広告が表示されている理由」の更新、新機能「この投稿が表示される理由」のリリースなど、過去数か月間で発表してきた透明性向上と管理機能強化の一環です。

Facebook外のアクティビティとは
例えば、アパレルを扱うウェブサイトが、最新スタイルの靴に関心を持つ人への広告配信を希望しているとします。このサイトは、特定の端末を使っている人がその靴のページを見た、という情報をFacebookに送信できます。その端末情報がいずれかのFacebookアカウントと一致した場合、Facebookはその利用者にその靴に関する広告を配信できます。このようなネット広告の仕組みについて、もう少し詳しくご説明するためのリソースはこちらです。

新機能「Facebook外のアクティビティ」を使うと、アプリやウェブサイトがFacebookに送信しているデータを管理・確認できます。具体的には、以下のことが可能になります。

  • Facebookのオンラインビジネスツールを介してアプリやビジネスがFacebookに送信した情報の概要を確認する
  • 必要に応じて、アカウントへのこれらの情報の関連付けを解除する
  • 自分のアカウントに対し、今後のFacebook外のアクティビティの関連付けを解除する (Facebook外のアクティビティすべて、または特定のアプリやウェブサイトでのアクティビティのみの解除を選択可能)

この機能はアイルランド、韓国、スペインの利用者を対象に、段階的に提供が開始されます。すべての利用者の皆様に対して確実に機能することを確認するため、今後数カ月かけて他国へも順次展開していく予定です。

Facebook外のアクティビティの関連付けを解除するとどうなるか
今後Facebook外のアクティビティの関連付けを解除すると、アプリやウェブサイトがFacebookに送信するデータから、個人を特定できる情報が関連付けられなくなります。Facebookでは、その利用者がどのウェブサイトを訪れ、そこで何をしたかを把握できなくなります。また、関連付けを解除したデータが、Facebook、Instagram、Messengerでの広告のターゲット設定に利用されることもなくなります。この取り組みがFacebookのビジネスに多少の影響を及ぼすことが予想されますが、私たちはデータに関わる管理を強化することがより重要な課題だと考えます。

Facebook外のアクティビティ機能にアクセスすると、利用者がよく利用するウェブサイトやアプリが表示されますが、見覚えのないサービスも表示される可能性があります。例えば、自分でアクセスしたことがないサイトでも、スマートフォンを貸した友達がそこで検索した場合や、ご家庭のコンピューターをパートナーやお子様と共有している場合に表示される可能性があります。よくある質問にお答えできるよう、追加の情報をヘルプセンターにてまとめています。

開発の経緯と次のステップ
「Facebook外のアクティビティ」機能は今まで業界には存在しなかったツールであり、そのためゼロからの設計となりました。Facebookのエンジニアリングチームは、システムを再デザインし、データ処理の新たな仕組みを構築しました。また、数か月にわたる調査でFacebook利用者、プライバシー保護団体、政策立案者、広告主の皆様から多数のご意見をいただきました。調査結果を受け、開発方針にも重要な変更が加えられました。例えば、開発を開始して数か月経った頃、すべてのオンラインアクティビティの関連付けをまとめて解除するだけでなく、ビジネスごとに解除する手段も欲しい、というご要望をいただきました。プライバシーの専門家からは、一度関連付けを解除した特定のアプリやウェブサイトを再度関連付けできることも重要だという意見をいただきました。数か月の遅れは出るものの、利用者の皆様により良い機能をお届けできると考え、私たちはこれらを製品に反映しました。

ユニリーバのレスポンシビィティフレームワークの一環として、私たちはパートナーと共によりよいデジタルエコシステムの構築に取り組んでいます。Facebook外のアクティビティは人々にデータに関するさらなる透明性と管理機能を提供し、オンライン上の体験をより良いものにすることを目的としたものです。私たちは今回のFacebookの取り組みを支援し、Facebookおよび業界全体が広告のエコシステムに対する信頼を取り戻すための活動を続けることを奨励します。ー Luis Di Como, EVP Global Media, Unilever

この機能は新たな水準の透明性と管理機能を提供する重要な一歩であり、Facebookでは今後も同分野での改善に努めてまいります。関連ツールの開発方針について、今後もプライバシーの専門家、業界の関連組織、政策立案者および他社の皆様との意見交換を続けていく所存です。