これまでもお伝えしてきた通り当該の文書は、数年前にアプリ「Pikinis」の開発者 Six4ThreeがFacebookに対し提起した訴訟(Pikinis利用者の友達の情報の共有を求めたもの)に関する文書の中から、一部に焦点を当てて恣意的に抜粋されたものであり、本件を理解するにおいて重要な背景が割愛されています。

Facebookは、Six4Threeのような開発者に友達の情報が共有されることを防ぐために、2014年から2015年にプラットフォームの変更を行い、現在もこの変更後の仕様を用いています。Facebookは変更当時、利用者の皆様が一部の機能にアクセスできなくなることを回避するため、開発者がアプリを更新するまでの間のみ、猶予期間の短期延長を認めました。「Pikinis」においてはこの期間の延長が認められなかったため、Six4Threeが訴訟を起こしたという経緯です。

Six4Threeによる文書は、プラットフォームの変更を実施した当時にFacebook内部で交わされた議論の一部が抜粋され、一般に公開されたものです。しかし、Facebookが利用者の皆様のデータを売ったという事実は断じてありません。

残念ながら、この抜粋された文書の一部が公開されたことにより、何らかの不正が存在しているような印象を与えてしまいました。たとえば、先日行われたデジタル・文化・メディア・スポーツ特別委員会(DCMS Select Committee)の前に行われた公聴会では、Facebook APIが不正に使用されている可能性があるとして非難されましたが、その内容はすべての事実を語るものではありませんでした。その後、Facebookは、当初「数十億」件のAPIコールについて疑問を呈していたエンジニアが、実際にはロシアからのアクセスではなく、「Pinterest」からの600万件ほどの正式なコールであったことを認めたeメールを公表しました。

特定の分野に関するご回答

ホワイトリストについて

友達の情報と友達リストには重要な違いがあります。

Facebookは各アプリによる利用者の皆様の友達の情報へのアクセス許可のリクエストを禁止するため、2014年から2015年にプラットフォームポリシーを変更しました。ケンブリッジ・アナリティカの件は、この変更が正しい対応であったことを示しています。多くの開発者に対しても、同じアプリを使用している友達を除き、友達リストをリクエストする機能を制限しました。中には必要な場合に限り、友達リストへのアクセスを認めたケースがあります。ただし、この場合は友達リスト(名前とプロフィール写真)のみにアクセスでき、それ以上の友達の情報にアクセスすることはできませんでした。

また、ホワイトリストは、新たな機能を広範囲に展開する前に一部のパートナーと協力してこの機能をテストする場合(ベータテストとも呼びます)、一般的に用いられます。同様に、プラットフォームの変更に伴い、アプリの不具合など利用時に何らかの混乱が生じないよう、パートナーのアプリ移行をサポートすることも一般的です。

友達のデータの重要性について

開発者向けプラットフォームは、無償で提供されています。

その中には、恣意的に抜粋されたeメールに記載されていた「開発者に広告購入を義務付けるもの」もありました。しかし、Facebookが最終的に決断したのは、開発者に広告購入の義務なくAPIへのアクセスを提供するというものであり、現在もFacebookは開発者向けプラットフォームを無償で提供しています。

Facebookとの相互関係

2013年、Facebookプラットフォームポリシーに以下の「相互関係」に関する項目を追加しました。

「Facebookプラットフォームを使うことで、開発者はGraph APIや関連のAPIを通して、利用者個々人に合わせたソーシャル体験を開発することができます。もし、開発者がFacebook APIを使用して利用者個々人に合わせた体験、あるいはソーシャル体験を構築する場合、利用者が自身の体験を他の人々とFacebook上でも簡単に共有できるようにしなければなりません。」

このポリシーは開発者に対し、利用者の皆様がアプリを通してFacebookと情報を共有する選択肢を与えるよう義務付けるものです。この情報の共有とは、利用者が希望する場合、アプリ上での体験(ゲームスコア、写真など)をFacebook上の友達と共有することを意味します。利用者自身が共有するかどうかを選ぶことができます。

Androidの通話履歴およびSMS履歴について

利用者は、Androidデバイス上の通話やSMS(テキストメッセージ)履歴について、Facebook LiteやMessengerを通じFacebookからのアクセスを認めるかどうか選択することができます。Facebookは、Messengerで音声通話する相手の提案のほか、MessengerやFacebook Liteの連絡先リストの順番をより適切に表示するなどの目的で、この情報を使用しています。2018年にレビューを行った結果、この情報は約1年後には有益性が下がることが明らかとなり、取得された履歴のうち、1年を経過したものは削除することにしました。例えば、通話やテキストメッセージ履歴を使って、利用者にとって最も便利な連絡先をリストすることを考えたとしても、古い通話履歴はあまり役に立ちません。つい先週、通話した相手と比べ、1年以上も通話していない相手に通話する可能性は低いと考えられるためです。

これはオプトイン機能であり、Facebookは、機能を有効化する前に、利用者の皆様による許可を要求します。Facebookでは、AndroidやiOSなどのモバイルオペレーティングシステム側で許可の要求するか、Facebookアプリにて許可の要求を行うかに関わらず、常に最適な許可の要求方法を検討しています。本機能については、FacebookではMessengerアプリ内で許可を要求しており、該当の公開されたeメールは、このオプトイン機能の起動方法とAndroidオペレーティングシステム独自の権限画面との互換性について議論するものです。利用者の皆様への許可の要求そのものを回避することについて議論しているというものではございません。

Onavoについて

Onavoは、利用者が携帯電話からアプリやWebにアクセスする際、インターネット接続の安全性を強化できるVPNアプリを無料で提供しています。Onavoはこのサービスの一環として、利用者から高評価の製品に関するインサイトを得るため、アプリ使用状況に関する情報を収集しており、その結果より優れたユーザー体験の構築に役立てています。Facebookは、利用者の皆様がOnavoをダウンロードする際、OnavoやFacebookが収集する情報のほか、その使用方法に関する情報を明示しています。利用者の皆様がアプリをダウンロードする前、そしてインストール後の最初の画面にこの情報が表示されます。利用者の皆様は設定からこれを無効にすることができ、その場合は、皆様のデータがOnavo製品やサービスの提供、向上、開発以外の目的で使用されることはありません。多くのWebサイトやアプリは、市場調査サービスを目的として、何年も前からOnavoのようなツールを使用しています。Facebookは、市場を理解し、サービスの改善を図る目的でOnavo、App Annie、comScore、その他の一般的に利用可能なツールを使用しています。

競合アプリの制限について

Facebookは、革新的なソーシャルアプリおよびサービスの道を切り開くため、数年前に開発者向けのプラットフォームを構築しました。その当時の方針として、この開発者プラットフォームをベースとし、Facebookのコアとなる機能を複製するようなアプリを開発することを制限しました。このような制限は、YouTube、Twitter、Snap、Appleなど、それぞれ特徴の異なる多様なプラットフォームが存在するテクノロジー業界では一般的です。Facebookは、同プラットフォーム上の利用者の皆様のデータが保護され、またFacebookコミュニティにとって有益なサービスが構築されるよう、定期的にFacebookのポリシーを見直しています。現在進めている見直し項目の1つとして、Facebookプラットフォームを可能な限りオープンに保つことを目的に、このような古い制限を廃止することにしました。プラットフォームやテクノロジーは開発され、発展していく性質を持つことから、適切な対応であると考えています。